堺気功のひろば

堺気功のひろばのブログです

後退しているようにみえるが・・・

年に5〜6回のペースで気功に行くようになって2年になる保健福祉センターでのこと。ここは、何カ所か通っている保健センターのうちでも、立って動くのがつらい人が多いところだ。それでも、続けていくうちに、なんとか20分ぐらいは立ってふりこなどができるようになってきていた。
精神障害者の社会復帰を目指すデイケアという位置づけなので、時々体験の人が入るぐらいでメンバーはほぼ固定されている。最初の頃と比べて、気功の日と分かっていても、欠席する人が少なくなって、15,6人が集まりだした、ここ2回ほど「簡単な動きだけれど、しんどい」という声や立ってふりこを始めると、すぐ座る人が続出。今までやっていた人たちだけどなあ、と思うのだが、今月は円の動きでも座ったまま。

うーん。おかしいな。戻ってしまったのだろうかと当日は思う。
何日かたって、その日のことを思いかえしてみると、かえって私に慣れてきて遠慮がなくなって、そうなっているような気がしてきた。
というのは、最近では「わたし、右と左で伸びやすさが違います」「この姿勢だと腰が痛くなる」「眠れないときにすることを教えて」「この前したのをまたして」と参加者が終わった後の質問タイムを待たずに、気がついたその場で言うようになってきているのだ。

皆まじめに人の要求に応えようとして、症状が出るようになった人たちなので、最初は私(教える人)がせっかくやっているのだから、協力してあげないと、と思いやりの気持ちで立っていてくれていたのだなあと、今さらながら気づく。

次からは、それでも多少は立って、できるだけ苦痛なく気持ちよく立って動けるようにしよう。座っていても、普段動かさないところを中心に全体がゆっくり動いて、気のめぐりが良くなるように工夫していこう。                     (道子)