堺気功のひろば

堺気功のひろばのブログです

フェミニストカウンセリングの講座・グループのなかで気功をする

私が働いている堺東にある治療室は、カウンセリングルームや講座室などがあるフロアの一室にある。ここでは主に女性を対象に個人カウンセリングや認知行動療法や、自己尊重トレーニング、自己主張トレーニングなどの講座、摂食障害や子どもの問題に悩む人のグループなどが行われている。スタッフのほとんどがカウンセラーで、治療師は2人だけである。15年ぐらい同居して、様々なイベントでは力を合わせてやっている。
15年ぐらい一緒のフロアにいるのだが、これまでカウンセラーと治療室が一緒に講座をしたことはなかった。例えば、「更年期のこころとからだ」といったテーマで4回連続講座のうち一回を私が担当するという形は、このルームでも、外の女性センターでも今まであった。でも、それは、それぞれの立場からで、組んで仕事をするというのではなかった。

それが、このところ気がついたら講座やグループのなかに気功が入るようになってきている。
カウンセラーのひとりと始めた「おひとりさまのリラックスタイム」というグループでは、話し合いの最初か最後に必ずみんなで気功を15分程度してリラックスしている。

他にも、つい最近は、連続講座の毎回のテーマに合わせて、講座の最後に気功を15分した。
最初の回は、15分だけだとすることが限られるし、日常生活の中で生きがたい思いをしている人たちが話をしたくて来ているのに、気功を強要する感じになってもいやだと私自身思っていた。今もまだ「この気功の15分も話す時間にしたい」と思っている受講生がいるのではないかという懸念はある。
だが、まず講座を担当するカウンセラーたちが「気功は気持ちいい!」と言うようになった。さらに、頭ばかり使っていてもしようがない。自分で自分のからだに丁寧にふれるのは、「考えすぎていたり、頑張ってばかりいる」人たちに必要だとカウンセラーは言うのである。
確かに、人とのコミュニケーションがぎこちない人にも気功はやさしい。

実際、私自身も講座に出ているだけではなくて、発言することもある話し合いの中身と気功のエクササイズの内容がぴたりと合うと、新しい発見が受講生にも、私にもある。やっているうちに、15分でも意外とできることはあるということにも気づいた。

連続講座なので、次回には何をしようかと受講生の顔を思い浮かべていて、パッとしたいことがひらめいたときは、うれしい。            道子