堺気功のひろば

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自然な呼吸

天野先生のもとで気功をするようになって、だいぶたちます。
この頃思うのは、やっぱり基本が大事ということ。そして、教えてもらったそのときには、なんだか良くわからないことでも、とりあえず続けてみる事の大切さです。

私は良いことも悪いことも忘れてしまうほうですが、今まででいくつか印象に残っている場面があります。どれも、習ったときには、それが一体なんであるのか、私にはわからなかったことが、ある日意味を持ってきたときのことです。

活元の導入になっている邪気出し。みぞおちを押さえる呼吸。これも、あるとき突然、意味を成した経験があります。

まだ気功を始めて浅い頃、天野先生の教室では呼吸法というのをあまりせず、今気功を習い始める人たちがよく思うように、呼吸法へのあこがれみたいなものがありました。
そんな時、津村喬さんが呼吸法の連続講座を開いて、私も参加したのでした。
はじめの呼吸法の練習で、激しく息を吐き、その事で顔中吹き出物ができました。その後、からだの前面から息を降ろして、背骨を上がる呼吸法のときにいたり、息が降りるどころか、食べたものも胸でつかえるようになって、どうにも苦しい状態に陥りました。
天野先生に助けを求めると、「失敗しましたね」と言われたものの、みぞおちを押さえる邪気吐出法を繰り返しするよう、教えてもらいました。。
家でゆっくりゆっくり、充分吐ききるよう、くりかえすと、やっと胸のつかえが降りたのでした。
それまでも、教室では教えてもらっていたのに、こういうときに使えると私は思っていなかったのです。

それ以来、自分ではもちろん、人にも決して余計な呼吸法を教えるようなことはしていません。自然呼吸が一番です。
ふりこをしたり、背骨をゆらしているうちに、その自然な呼吸が、知らず知らずゆったりしてくる。それがいいのです。
                        道子