堺気功のひろば

堺気功のひろばのブログです

「どよ〜ん」からはじまって

先日3ヶ月ぶりに。ある保健センターの精神障がい者グループワークの気功がありました。
梅雨のようだった夏の終わりの湿気もなくなって、からりと気持ちのいい午後です。会場に向かう足取りも軽く、すがすがしい気持で歩いて行きました。

開始時間が迫っても皆さんの出足は遅く、10分ぐらい前になってぽつぽつと集まってきました。
調子の悪い方が多いらしく、集まれば集まるほどにぎやかになるどころか、「どよ〜ん」と重い空気が垂れ込めてきます。私も先ほどまでの気分はどこへやら、なんとなく沈んだ気持になっていきます。
時間になったので、輪になって、保健師さんの司会で今日の気分と近況を一人ずつ話します。100%であらわすと40〜50%という人が大半で、朝方4時まで眠れなかったとか、歩いてくるのがやっとだったので、今日は参加はやめて見学するなどなどの発言が続きます。

調子の悪い方は無理をしないでと、担当保健師と私がかわるがわる声をかけてからはじめました。
私自身、気をとりなおして、のびをして、ふりこをしてとすすめました。
動きはだるそうなものの、見学すると言っていた方も、立ってふりこについてきています。他の方も、自分のペースで、それなりに動き始めました。
ま、皆さんが辛そうだったら、途中でやめてもいいしと、円の動き、波動功にはいります。

腕をゆっくりはばたたかせたら、グーッと全員が私に集中してきました。
これは、いける!
それからは、皆さんがついてこられるかどうかと迷う事もなく、ゆっくりゆっくり最後まで動きました。
大丈夫。全員終わって静かに立っていました。
私自身、とても満ち足りた気持で、からだをなでていきました。
その後の休憩では、みなさんもリラックスした様子で、かわるがわるそばに来て、今描いている絵のこと、気に入っている黒豆茶の話などしてくれました。
2時間たって、感想を聞くと、70%ぐらいまで気分点は上がっていました。

いつも、こんな流れになるとは限らないけれど、気功をしていると、こんなふうに一緒に気功する人たちとひとつにつながっているのを、体感できるときがあるのがたまりません。            道子