堺気功のひろば

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私の夏休み

お盆休みはどこも混んでいるし、こんなに差し迫ってから宿を探してもないだろうと思っていたら、友達が瀬戸内海の粟島の民宿が予約できたという。
行きの新幹線は通勤電車並みの混み方で、岡山まで立ちっぱなし。粟島に降り立ってみれば、とくだん観光地はないようだった。
民宿でお父さんと中高生の子ども3人という家族連れに出会った。この家族と知り合いになれたおかげで、粟島の休日が素晴らしいものとなった。
まず、彼らがチャーターした12人乗りのヨットに私たちも同乗させてもらうこととなる。

瀬戸内海の夕暮れ、風はやみ、どこまでも波は穏やか。風がないので、帆を上げず、エンジン音を響かせて出発。40分ぐらい行ったところで、急に風が出てくる。やった!
ヨット歴30年というおじさんがついに帆を上げてくれる。うーん、見上げると高い。風を受けて船体は傾斜し、思わずつかまるところを探す。
雲の合間から、夕暮れの光がきれぎれにさしこむ中、小さな島々を近くに遠くにみながら、すーっとすべるように走る。
海と一体になったかのような感覚。

その夜、もう一つ滅多に見られない物を見る。バケツいっぱいに夕食の魚のアラを入れて、その家族と真っ暗な海へ。ホテルもなく、対岸の灯もなくライトがなければ足下も見えない暗さ。岸壁から残飯を投げ入れて待つことしばし。ぽー、ぽーと青白い光が。そう、夜光虫。ここでは海ほたるという。あちらもこちらもぽーぽーと光って、幻想的。ことばもなく見つめる。

翌朝はもちろん早起きして、足下に寄せる波を感じながら友だちと二人で気功した。            道子
*写真は友人が撮ったものです。